五輪 ボクシング世界最終予選の実施を 日本連盟がIOCに嘆願書

新型コロナウイルスの感染拡大で、IOC=国際オリンピック委員会の特別チームが、東京オリンピックのボクシングの世界最終予選の中止など出場選手の選考方法について変更を決めたことを受け、日本ボクシング連盟は、特別チームに対しアジア・オセアニアで最終予選の実施を求める嘆願書を提出しました。

東京オリンピックのボクシングを主体的に実施するIOCの特別チームは、東京大会の世界最終予選をことし6月にパリで予定していましたが、感染拡大を受けて中止を決めました。

この予選で争われる予定だった53の出場枠については、特別チームが設けたランキングに基づいて決まるということです。

選考方法の変更は、今月のIOCの理事会で正式に承認される見通しです。

こうした事態を受けて日本ボクシング連盟は、特別チームに対し最終予選の実施などを求める嘆願書を提出したことを明らかにしました。

嘆願書では、特別チームのランキングには2017年以降に出場した国際大会の成績などが反映されることから、海外での実績が乏しい20歳前後の若手選手が正しく評価されない可能性があるなどと指摘しています。

そのうえで最も公平に選考するためには、アジア・オセアニアなどでの最終予選の実施を求めています。

日本ボクシング連盟の内田貞信会長は「選手たちも諦めておらず、予選が行われることを最後まで望んでいる」と話していました。