セメント販売 去年は54年ぶり低水準 商業施設の建設見直し影響

住宅やビルの建設などに使われるセメントの去年1年間の販売量は、新型コロナウイルスの感染拡大で、商業施設の建設計画の見直しが相次いだ影響などから前の年より5.2%減少し、54年ぶりの低い水準となりました。

セメントのメーカー各社で作る「セメント協会」によりますと、去年の国内での販売量は3923万トンで、前の年を5.2%下回り、1966年以来、54年ぶりの低い水準となりました。

感染拡大でショッピングセンターなど商業施設の建設工事が中断したり、消費の落ち込みで着工が延期されたりしたことが主な要因です。
一方、去年の輸出量は、経済活動の再開が進んだ中国向けの出荷が好調だったことなどから、6.4%増加し、1097万トンとなりました。

今後の見通しについてセメント協会は「ビルや商業施設などの新規の着工件数は低い水準で、しばらくは厳しい状況が続くのではないか。感染拡大の状況によってはさらに需要が低下する可能性もあり、影響を注視していく」としています。