競泳 池江 復帰後初の100mバタフライで3位に

競泳の池江璃花子選手が、都内で行われている大会で100メートルバタフライに競技復帰後、初めて出場しました。池江選手は59秒44のタイムで3位に入り、自由形に比べて負担が大きいバタフライでも復調しつつある姿を示しました。

去年、白血病から競技に復帰した池江選手は、東京・江東区の東京辰巳国際水泳場で20日から始まった「東京都オープン」に出場しました。

池江選手は去年8月にレース復帰後、これまで4つの大会に出場し、いずれも種目は自由形に絞っていましたが、今大会では初めて自由形に比べて体への負担が大きいバタフライにエントリーしました。

20日は池江選手がもっとも得意とする女子100メートルバタフライに出場し、午前の予選では1分0秒06の全体2位で決勝に進みました。
午後の決勝は、前半から横並びの展開で3番手で折り返した池江選手は、後半、スピードに乗り切れなかったものの59秒44のタイムで3位に入りました。優勝したのはおととしの世界選手権に出場した牧野紘子選手でタイムは58秒63でした。

池江選手は、東京オリンピックの代表選考会となる4月の日本選手権への出場に必要な参加標準記録の1分0秒29を突破しました。

みずからが3年前にマークした日本記録の56秒08からは3秒以上遅れたものの、おととし1月以来となるこの種目でも復調しつつある姿を示しました。

池江「こんなにきつかったっけ」

池江選手はレース後の取材で「『こんなにきつかったっけ』というくらいきつかった。最後の10メートルは体が動かなかった」と振り返りました。

女子100メートルバタフライは2018年には世界1位のタイムをマークするなど、池江選手がもっとも得意とする種目。

スタート台に戻った感想を聞かれると「レース前に電光掲示板に日本記録が出ているが、あれが自分のタイムとは思えなかった。あんなタイムで泳いでいたのかと不思議な気持ちになった」と話しました。

タイムは自身の日本記録からは3秒以上遅れましたが、指導する西崎勇コーチは、退院後の去年3月にプールでの練習を再開した際にはバタフライで腕を回すことにも苦労していた姿を引き合いに「自由形に比べて筋力がものをいう種目で、ふつうに泳げるようになるまで2年ぐらいかかると思っていた。上出来だと本人に伝えた」と話し、これまでの努力をたたえました。

それでも池江選手は「59秒3に設定していた目標タイムにも届かなかったし、まだまだ力不足。体力の問題だと思うので練習を積めばどうにでもなる。練習あるのみ」と反省を口にし、さらなる復調へ次を見据えていました。

その他の主な種目の結果

20日、開かれた競泳の「東京都オープン」、その他の主な種目の結果です。

男子400メートル個人メドレーは、この種目の東京オリンピックの代表に内定している瀬戸大也選手が出場しました。

女性問題による活動停止処分が解除されたあと2戦目となった瀬戸選手は、得意としている最初のバタフライで抜け出したものの、その後はスピードに乗れず、3つめの平泳ぎでトップを奪われました。

瀬戸選手は直近まで行っていた合宿の疲れも残っていたということで、本来の力強い泳ぎは見られず自己ベストから14秒以上遅い4分20秒41で3位に終わりました。

瀬戸選手は「スタートから170メートルぐらいで体が言うことをきかずピタッと止まってしまった。自信を持てるような後半の泳ぎが取り戻せていないので現状を受け止めたい」と話していました。

優勝は大学2年生の井狩裕貴選手で、タイムは4分12秒84でした。

男子100メートルバタフライは水沼尚輝選手が51秒54で優勝し、女子100メートル平泳ぎは渡部香生子選手が1分7秒78で優勝しました。