「スポーツ遺産」を守る全国ネット 発足に向けシンポジウム

過去のオリンピックで使用された用具やユニフォームなど、スポーツに関する資料の保存や活用を図ろうと、全国の博物館などで作るネットワークが新たに発足することになり、20日、オンラインで開かれたシンポジウムで、スポーツの意義や魅力を後世に伝えるために連携する必要性を訴えました。

このネットワークは、秩父宮記念スポーツ博物館が中心となって来年度中の発足を目指していて、これを前に、全国の博物館関係者や専門家などに呼びかけて発足に向けたシンポジウムをオンラインで開きました。
この中で、過去のオリンピックなどで選手が使用した用具やユニフォームなどのスポーツに関する資料は、所有する施設どうしで情報を共有する体制が整備されておらず、資料の実態の把握ができないことや、展示・公開などの活用が不十分であることが課題としてあげられました。

これについて、京都国立博物館の栗原祐司副館長は「それぞれの施設では予算や人材などの制約があり、できることに限界がある。全国の施設で連携して展示や研究など活用の幅を広げ、さらに『スポーツ遺産』を創設するなどしてスポーツに関連する資料の価値付けを図るべきだ」と指摘しました。

秩父宮記念スポーツ博物館は、全国およそ300の博物館などにネットワークへの参加を呼びかけることにしていて、河村弘之館長は「スポーツ資料を管理する施設は小規模なところが多く、資料を有効に活用できていなかった。スポーツの魅力や意義を後世に伝えていくために、協力して資料の活用を行っていきたい」と話していました。