米 ワクチン接種で報告書 “激しいアレルギー反応ほかと同じ”

アメリカCDC=疾病対策センターは、新型コロナウイルスワクチンの接種が始まった去年12月からの1か月間で、健康への影響はおよそ7000件報告されたものの、激しいアレルギー反応は100万回当たり4.5件と、ほかの感染症のワクチンと同じ程度だったとする報告書をまとめました。

CDCは19日、アメリカで新型コロナウイルスワクチンの接種が始まった去年12月14日からの1か月間にワクチン接種後に起きた健康への影響の報告をまとめた報告書を公表しました。

それによりますと、この1か月間に2種類のワクチンが、合わせておよそ1380万回分接種されましたが、健康への影響の報告はワクチンとの関連が不明なものも含め、6994件でした。

最も多かった症状は、頭痛で22.4%、次いで、けん怠感とめまいがそれぞれが16.5%などとなっています。

また、激しいアレルギー症状「アナフィラキシー」の報告は62件で、100万回当たりおよそ4.5件でした。

接種後に死亡した人は113人報告されましたが、死因を分析した結果、いずれもワクチンとの関連性は示されず、人口に対する死者の割合から見ても異常な傾向はなかったということです。

CDCのワレンスキー所長は会見で、アナフィラキシーの報告について「ほかの感染症のワクチンとほぼ同じ頻度だ」と述べたうえで「多くの人が2回目の接種で体調不良を報告している」として接種後の活動を控えるよう推奨しました。