イスラエル 接種率低い若者対策に「ワクチン接種バー」も

世界でも速いペースでワクチン接種が進むイスラエルでは、接種率が比較的低い、若い世代を対象に、1回目の接種を受けるとノンアルコールのドリンク券がもらえる「ワクチン接種バー」と名付けられた取り組みが行われました。

イスラエルでは、これまでに国民の4割を超える421万人が1回目の接種を受け、60歳以上では、87%以上が少なくとも1回は接種を受けた一方、10代や20代で1回目の接種を受けた人は4割以下にとどまっていて、若い世代への接種が課題となっています。

こうした中、国内最大の商業都市テルアビブ市は18日、若い世代への接種を促すため、市内の飲食店と連携して「ワクチン接種バー」を開きました。

ワクチン接種バーは、1回目の接種であれば、誰でも予約なしで接種を受けることができ、外出制限のため店内を利用することはできませんが、接種をするとノンアルコールのドリンク券が1枚もらえるということです。

接種を受けた女性は「ワクチンにちょっと不安がありましたが、一緒に来た友達に勧められて接種しました」と話していました。

「ワクチン接種バー」は、18日の1日かぎりですが、市では週末、若者がよく集まるビーチや公園など7か所に簡易接種場所を設け、接種を促していくということです。

イスラエルでは、来週から外出制限がさらに緩和され、2回の接種を受けた人は、スポーツジムやプールに行けるようになるということで、政府は、16歳以上の国民全員に接種を呼びかけています。