橋本新会長 小池都知事と面会 新型コロナ対策で連携を確認

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の橋本新会長が小池知事と面会し、大会開催に向けて新型コロナの対策に連携して取り組むことを確認しました。

女性蔑視と取れる発言の責任を取って辞任した森前会長の後任の橋本新会長は、19日夕方都庁を訪れ、小池知事と面会しました。

この中で小池知事は「都民の皆さんに感染防止をお願いしたところだがどのような形で大会を開催していくのか、一つ一つ実務的に進めていかなければならない。よろしくお願いします」と呼びかけました。

これに対して橋本新会長は「コロナ対策をしっかりと講じる。立場は変わったが大会を成功させるために小池知事と全力でスピード感を持ってやっていきたい」と述べ、大会開催に向けて都と連携してコロナ対策にあたることを確認しました。

一方、橋本新会長の後任として就任した丸川オリンピック・パラリンピック担当大臣も19日夕方小池知事と面会しました。

丸川担当大臣は「しっかり連携してまず感染対策を万全にする。安心安全の大会をともにつくりたい」と述べ、両者は連携して取り組むことを確認しました。

小池知事 女性の就任「世界標準に近づいた」

東京都の小池知事は、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の新しい会長と政府の担当大臣にいずれも女性が就任したことについて「ようやく世界標準に日本が近づいた。10周遅れだったのが、8周か7周遅れになったのではないか」と述べました。

この中で、小池知事は、組織委員会の森前会長が辞任し、橋本新会長が就任した一連の経緯について「誰に決まったかもさることながら、今回、問われたのは日本のジェンダーギャップ、それこそ世界とのギャップだ。世界がそれに気がつき、日本はどうするのかが注目されている」と指摘しました。

そのうえで「女性の参画をさらに強めていくことは、社会を活性化させていくことに不可欠な要素だ」と述べました。

また、都知事と組織委員会の会長、それに政府の担当大臣がいずれも女性となったことについて「ようやく世界標準に日本が近づいた。10周遅れだったのが、8周か7周遅れになったのではないか」と述べました。

一方、記者団から、橋本新会長が政治的な中立性を確保するために離党や議員辞職をするべきと考えるか問われたのに対し、小池知事は「政治的な中立がうたわれているオリンピック憲章を大切にすべきだ思う。国民が納得できるような説明が求められるのではないか」と述べました。