御手洗名誉会長「透明度高い手法をもって橋本会長が誕生」

森会長の後任を選ぶ「候補者検討委員会」で、座長を務めた組織委員会の御手洗名誉会長はすべての選考を終えたあと記者会見し「オープンで透明度の高い手法をもって橋本会長が誕生した」と述べ、選考過程が不透明だという指摘は当たらないという考えを示しました。

この中で御手洗名誉会長は、新会長にふさわしい候補者を具体的に議論した17日午前中の2回目の会合で、橋本会長を含む9人の候補者があがったとしながらも橋本会長以外の名前は明らかにしませんでした。

ただ、「候補者検討委員会」の8人のメンバーのうち6人が、単独または複数の候補として橋本会長を推薦したということです。

そして、17日夕方、御手洗名誉会長が橋本会長に対し候補者に一本化されたことを電話で伝え、18日正午すぎ、3回目の会合の途中で、橋本会長から「理事会で大役を決めるということになれば、オリンピック・パラリンピックの成功のためにそのポジションをお受けいたします」という電話があったということです。

今回のような選考方法になったことについては「1日を争うぐらいの猛スピードでやらないと大会までの残り5か月を乗り切るのは無理だと思い、組織委員会に関係のない人を委員に呼ぶ余裕はなかった。すべて終わった後に検討委員会のメンバーも公表した。オープンで透明度の高い手法をもって橋本会長が誕生した」と振り返り、選考過程が不透明だという指摘は当たらないという考えを示しました。

「かなりぴったりな人」

橋本氏が新会長にふさわしい理由については「橋本さんは組織委員会の理事を務めていたし日本を代表するアスリートで、オリンピック・パラリンピックの担当大臣も務めた。選定理由として整理した5つのクライテリアにかなりぴったりの人だと思い、座長として自信を持ってみなの同意を得て理事会に推薦した」と説明しました。

パワーハラスメントなど 「議論はなかった」

橋本新会長が、7年前のソチオリンピックで日本選手団の団長を務めたとき、フィギュアスケートの男子選手とキスをした写真が週刊誌に掲載され、団長の立場を利用したパワーハラスメントなどと報じられたことについて、選考の過程で議論されたかと聞かれると「議論はありませんでした。橋本さんは国務大臣をやっていて社会的にも政府の中でも本人の謝罪が受け入れられていると委員一同が認識していて全く質問も出なかった」と答えました。

「透明性は損なわれなかったと思う」

選考方法について「時間があれば、35人いる理事から立候補してもらうのも1つの方法だが、そうなれば、ノミネートされた方が引き受けるかはわからない。混乱を招くことが容易に想像できた。したがって、35人の代表として8人を選んだ。効率的な意味でもよかったと思う」と話しました。

そして「透明性という意味でも、最終的に決定するのは理事会。そのときに理事が意見を言うチャンスがある。終わった後に、検討委員会のメンバーの名前も公開した。透明性は損なわれなかったと思う」と話しました。

「熱烈に推薦の考えを話している委員も」

委員会のメンバーから橋本新会長を推すどのような発言があったのか聞かれたのに対して「オリンピックに7回出場し選手団の団長も務めている。国際経験があり知名度も高く理想の人だという感じだった。大臣も務めたことから『憧れの存在だ』と熱烈に推薦の考えを話している委員もいた」と明かしました。

そのうえで御手洗座長自身の考えとしては「橋本さんの経歴を見ると事前にあげていた5つの資質に対してぴったりで資質は彼女のために作ったのではないかと思うくらいだった」と高く評価していました。

「女性だから選んだというわけではない」

新会長に女性を選ぼうという意図があったかと問われると「橋本新会長を選ぶ際には考えなかった。彼女のことを政治家として評価しているし女性だから選んだというわけではない。そういった話は出なかった」と話しました。