東京五輪・パラ組織委員会 会長交代 これまでの経緯

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の会長交代をめぐる、これまでの経緯をまとめました。

森会長の発言

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森会長が女性蔑視と取れる発言をしたのは今月3日、JOC=日本オリンピック委員会の評議員会でした。

会合の最後にあいさつした森会長は、女性の理事を増やす目標に対して「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと発言。

さらに「女性というのは競争意識が強い。誰か1人が手をあげて言うと自分も言わなきゃいけないと思うのだろう。それでみんな発言する」などと述べました。

発言を撤回も続投の意向

この発言に対して国内外から批判の声が上がり、4日、記者会見を開いた森会長はこの発言を撤回して謝罪。

その一方で「辞任する考えはありません」と述べ、会長の職を続ける意向を示しました。

しかし、記者会見の際の記者とのやり取りに対しても反省していないのではないかと疑問の声が上がり、幕引きは図れませんでした。

非難の声高まる

その後、選手や有識者、大会を支えるスポンサー企業などからも批判や非難の声が上がり続け、大会に欠かせないボランティアや聖火ランナーを辞退する人が相次ぐなど波紋は広がりました。

さらに、森会長の謝罪によって「この問題が収束した」とコメントしたIOC=国際オリンピック委員会は9日、公式の声明で、「完全に不適切なものだ」と一転して厳しいことばで非難しました。

これを受けて、組織委員会はボランティアや聖火ランナーにおわびのメッセージを出し、スポンサー企業に説明や謝罪をして事態の沈静化を図りましたが、非難や疑問の声は広がっていきました。

辞任の意向固める 後任めぐり混乱も

こうした中、11日、森会長がみずからの女性蔑視と取れる発言の責任を取って辞任する意向を固めたことが分かりました。

この日の午後、森会長は都内でJリーグ初代チェアマンの川淵三郎氏と会談し、後任の会長への就任を打診し川淵氏はいったん引き受ける意向を示しました。

しかし、辞任の意向を固めた会長が後任を指名するという手続きに対して「透明性を欠く」などと批判の声が上がり、12日、川淵氏は一転して会長への就任を辞退しました。

新会長選出へ

組織委員会は「会長の選任は国民にとって透明性のあるプロセスでなければならない」などとして、「候補者検討委員会」を設置。

アスリートを中心とした男女4人ずつの合わせて8人をメンバーとしましたが、選考に影響する可能性があるとして会議は非公開で行われ、メンバーも組織委員会の御手洗名誉会長が座長を務めること以外は明らかにしませんでした。

今月16日に1回目の会合が開かれ、17日、2回目の会合で具体的な候補者の名前を挙げて議論が行われ、橋本聖子オリンピック・パラリンピック担当大臣を候補者として一本化していました。

そして、18日に開かれた組織委員会の理事会で理事による決議が行われ、橋本聖子氏が新しい会長に就任することが決まりました。