イタリア新政権発足 ドラギ首相 “新型コロナ対応に全力”

イタリアではほぼすべての政党が参加する新しい政権が発足し、就任したドラギ首相は議会での演説で、新型コロナウイルスの対応に全力を尽くす考えを示しました。

イタリアでは先月、新型コロナウイルスの経済対策をめぐる対立で連立政権が崩壊したことを受けて、新型コロナウイルスの危機に対応するためとして今月13日、ほぼすべての政党が参加する「挙国一致内閣」が発足し、ヨーロッパ中央銀行の前の総裁のドラギ氏が首相に就任しました。

ドラギ首相は17日、議会上院で初めて演説し「首相の私をはじめ、全員に課されている義務はあらゆる手段を通じて感染拡大とたたかい国民の命を守ることだ」と述べワクチンの接種を速やかに進めるなど新型ウイルスの対応に全力を尽くす考えを示しました。

また、深刻な打撃を受けた経済の立て直しに向けては環境対策もあわせて進め従来の経済成長のあり方を変革するとしています。

新たな政権には新興政党の「5つ星運動」や右派政党「同盟」など政策や立場の異なる6つの政党が参加していて、難しい政権運営が予想されます。