日本人旅行者 去年の国内消費額 前年の半分以下に コロナ影響

去年、日本人旅行者が国内で消費した金額は、推計で9兆8000億円余りにとどまり、新型コロナウイルスの影響で前の年の半分以下に減少しました。

観光庁によりますと去年、国内旅行に出かけた日本人は延べ2億9177万人で、おととしの半分程度でした。

これに伴って、日本人旅行者が国内旅行での宿泊や買い物、飲食などに消費した金額は、推計で9兆8982億円と、前の年と比べて54%減少しました。

消費額の減少幅を3か月ごとにみると、1月から3月までは前の年の同じ時期より21%減少し、1度目の緊急事態宣言が出た4月から6月までは83%まで拡大しました。

東京を除いてGo Toトラベル事業が始まった7月から9月までは56%、10月から12月までは46%となりました。

また、旅行者1人当たりの消費額もおよそ3万3900円と、前の年から9%減少しました。

これはGo Toトラベルで旅行代金が割り引かれたり、旅行先に近場を選ぶ人が多かったことが主な要因です。

去年の年末からGo Toトラベルの運用が全国で停止され、旅行を控える動きが続いていて、観光庁は感染対策の費用を補助するなど、事業者への支援策を検討しています。