バイデン大統領 “クリスマスまでに事態正常化へ” 新型コロナ

アメリカのバイデン大統領は新型コロナウイルスの感染状況について「次のクリスマスまでには、かなり違う状況になっていると思う」と述べ、ワクチンの接種を進めることで、ことし12月ごろまでには事態の正常化に近づけたいという考えを示しました。

バイデン大統領は16日、公務としては就任後、初めて首都ワシントン周辺を離れて中西部ウィスコンシン州を訪れ国民と対話する集会に参加しました。

このなかでバイデン大統領は、新型コロナウイルスワクチンの供給の見通しについて「国民全員の接種に十分な6億回分以上のワクチンが7月終わりまでに確保できる」と述べました。

そのうえで、いつごろ事態が正常に戻るかという質問に対し「順調にいけば次のクリスマスまでにはかなり違う状況になっていると思う」と述べて、ワクチンの接種などを進めることで、ことし12月ごろまでには正常化に近づけたいという考えを示しました。

またバイデン大統領は中国の人権問題への対応について「中国にはしっぺ返しがあるだろう。アメリカは人権について国連などの場で声を上げ続ける」と述べ、中国に対して人権の尊重などを求めていくと強調しました。

さらに白人至上主義者についてバイデン大統領は「アメリカ国内におけるテロの最大の脅威だ」と述べ、司法省などに対策を強化させる考えを示しました。