WHO 世界のコロナ感染者数 “減少傾向も変異ウイルスは拡大”

WHO=世界保健機関は、世界全体で新型コロナウイルスの感染が新たに確認された人の数は減少傾向にある一方、変異ウイルスの拡大は続いているとする報告書を16日に公表しました。

報告書によりますと、今月8日から14日までの1週間に報告された感染者の数は世界全体で272万6974人と前の週に比べて16%減り、5週連続で前の週を下回りました。

このうち、感染者数が累計で最も多いアメリカは67万3630人で前の週に比べて23%の減少、ブラジルは31万8290人で3%の減少、イギリスは9万7271人で27%の減少となりました。

また、世界全体でこの1週間に亡くなった人の数は8万1340人と、前の週に比べて10%減りました。

一方、変異ウイルスの報告数はイギリスで確認された変異ウイルスは前の週に比べて8つ多い94の国や地域、南アフリカで確認された別の変異ウイルスは前の週に比べて2つ多い46の国や地域、ブラジルや日本で確認された別の変異ウイルスは前の週に比べて6つ多い21の国や地域となりました。

WHOは感染対策によって新たな感染者数は減少傾向にある一方、変異ウイルスの拡大は続いているとして警戒を続けるよう呼びかけています。