英首相 ワクチン接種 人口の20%超でも規制緩和は慎重に判断

イギリスで、新型コロナウイルスのワクチンの接種を受けた人が人口の20%を超え、ジョンソン首相は計画どおりに順調に進んでいるとする一方、現在も続いている厳しい感染対策の緩和に関しては慎重に判断していく考えを示しました。

イギリス政府によりますと、去年12月上旬に始まった新型コロナウイルスのワクチンの1回目の接種を受けた人は、今月14日までに優先される医療従事者や70歳以上の高齢者など、およそ1500万人に上り、人口の20%を超えました。

これは、当初示された計画どおりで、ジョンソン首相は順調に進んでいるという認識を示しました。

ワクチンの接種は今後、対象者を65歳以上の高齢者に拡大するほか、来月からは2回目の接種も開始するとしています。

またジョンソン首相は、現在も続いている厳しい外出制限などの感染対策に関して「今月22日に今後の緩和に向けた計画を発表する。徐々に緩和していくことができると考えている」と述べました。

ただ、また感染が拡大する事態を防ぐために、規制の緩和は慎重に判断していく考えを強調しました。

イギリスでは、変異ウイルスの感染拡大で先月上旬には、1日の感染者が6万人を超える日もありましたが、中旬からは減少傾向が続いていて、経済界などでは厳しい感染対策の影響は深刻だとして緩和を求める声が強まっています。