官房長官 日本到着のコロナワクチン保管場所 “停電影響なし”

加藤官房長官は、午前11時前から記者会見し「人的被害については午前8時現在のまとめで、重傷者3人、軽傷者70人との報告を受けている。このほか40件弱の救急搬送が生じているとの報告も受けている」と述べました。

県別の内訳については、重傷者は、福島県で2人、埼玉県で1人、軽傷者は、宮城県で39人、福島県で24人、茨城県で3人、栃木県で3人、千葉県で1人と説明しました。

また、建物の被害について「午前6時現在、宮城県岩沼市や登米市で2件の被害が生じている。福島県内、宮城県内では3件の火災が発生したものの、現在は鎮火したとの報告を受けている」と述べました。

さらに、交通機関については「鉄道は、東北新幹線、秋田、山形新幹線が一部区間で運転の見合わせをしている。高速道路は、常磐自動車道でのり面の崩壊が生じている。現在、土砂の撤去中だが、あわせて人的被害がないか、関係機関で確認している。これを含めて、4路線6区間で通行止めとなっている」と述べました。

“電力需要ひっ迫せず”

加藤官房長官は「福島県内と宮城県内の7か所の火力発電所で、発電機が停止したため、現在、状況を確認している。停止した発電所を除いても、電力の安定供給に最低限必要とされる予備率は確保されており、電力需給のひっ迫が見込まれる状況にはないと報告を受けている」と述べました。
また、新型コロナウイルスのワクチンについて「ファイザー社に確認したところ、日本に到着したワクチンを保管している場所は、停電の影響は受けていないと聞いている」と述べました。

また、記者団が「地震の揺れによる品質への影響はないのか」と質問したのに対し「特段そうした報告は受けていない。しっかり必要な温度で管理されているとのことだ」と述べました。