新型コロナ 世界全体の新たな感染者数が減少傾向に WHO

新型コロナウイルスの新たな感染者数が世界全体で減少傾向にあることが、WHO=世界保健機関のまとめでわかりました。テドロス事務局長は「対策をより厳しく行っている国々による成果だとみられるが、どの国も感染対策を緩めるべきではない」と述べ、警戒を続けるよう呼びかけています。

WHOの13日時点のまとめによりますと、世界全体で新たに感染が確認された人の数は、先月4日から10日までの1週間の合計で、これまでで最も多い504万5658人でした。

しかし、
▽翌週の先月11日からの1週間では485万8913人と、前の週に比べておよそ4%減り、
▽先月18日の週では426万8573人と、前の週に比べておよそ12%減るなど、
今月1日の週まで4週連続で前の週を下回り、世界の新たな感染者数は減少傾向にあることがわかりました。

WHOの6つの地域別でも、
▽南北アメリカ大陸を含む「アメリカ」と
▽ロシアを含む「ヨーロッパ」が4週連続で減少。

▽日本や中国、オーストラリアを含む「西太平洋」と「アフリカ」、
▽「東地中海」が3週連続で減少。

▽インドなど「東南アジア」を含む、すべての地域で減少傾向となっています。

国別では、累計の感染者数が最も多いアメリカや、2番目のインド、それに変異ウイルスが確認されたイギリスでも減少傾向となっています。

また死者数も、今月1日の週は世界全体で9万45人と、前の週に比べておよそ9%減りました。

こうした状況についてWHOのテドロス事務局長は「公衆衛生対策をより厳しく行っている国々による成果だとみられるが、自己満足は危険だ。今はどの国も感染対策を緩めるべきではない」と述べ、警戒を続けるよう呼びかけています。