米 ワクチン接種のペース加速 供給追いつかない地域も

新型コロナウイルスのワクチンの接種が進むアメリカでは、1日当たりの接種回数が、7日間の平均で140万回に達するなど、ペースが加速しています。一方で、ワクチンの供給が追いつかない地域もあり、西部カリフォルニア州ロサンゼルス市では、大リーグ・ドジャースの本拠地、ドジャースタジアムに設けられた接種会場が、必要な量のワクチンが確保できないとして閉鎖される事態となっています。

アメリカのCDC=疾病対策センターによりますと、アメリカでワクチンを少なくとも1回接種した人は、これまでにおよそ3580万人と人口の1割を超え、1日当たりの接種回数が、7日間の平均で140万回となりました。

これは先月の同じ時期の倍以上のペースです。

接種のペースが加速する一方でワクチンが不足するところも出てきていて、ロサンゼルス市では12日、必要な量が確保できないとして、ドジャースタジアムなど一部の接種会場が閉鎖される事態となりました。

追加の供給は15日以降になる見通しで、再開は十分な量のワクチンが供給されるまでは難しいということです。

また、東部ニューヨーク州でも接種の予約がとりにくい状態が続いています。

ニューヨーク州は優先接種の対象となっている医療従事者や高齢者などに加え、15日から特定の持病がある人も接種できるようにする方針ですが、専門家からは、接種の対象者が増えることでさらに予約がとりにくくなるのではないかという懸念の声が出ています。