米CDC 学校で対面授業再開の新たなガイドライン示す

アメリカのCDC=疾病対策センターは学校で対面での授業を再開するための新たなガイドラインを示しました。マスクの着用と感染者の追跡などの対策をとったうえで、地域ごとに感染の広がりの度合いを判断して段階的に再開できるとしています。

アメリカでは新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、当初、多くの学校で授業をオンラインなどに切り替え、その後は地域によっては対面での授業を再開する学校もある一方、依然として遠隔での授業を続けているところも少なくありません。

バイデン大統領は就任から100日後までに多くの学校で対面での授業を再開させることを目標に掲げていて、CDCは12日、小学校から高校までを対象とした再開のための新たなガイドラインを示しました。

ガイドラインでは、マスクの正しい着用や生徒どうしの距離の確保、感染者の追跡、隔離などを再開の「鍵となる対策」と位置づけています。

そのうえで、地域ごとに感染の広がりの度合いを4つの段階で判断し、感染状況が「低い」から「中程度」の場合はすべての学校で対面での授業を再開できるとしています。

一方、「相当程度」から「高い」の場合は、小学校では人数を減らせば再開は可能としたものの、中学校と高校は感染状況が「高い」場合、遠隔のみの授業を推奨しています。

対面での授業の再開に関して一部の教師からはワクチンの接種が終わるまで待つべきだという意見も出ていますが、ガイドラインでは接種を鍵となる対策には含めていません。