テニス全豪オープン 13日から無観客に 開催地でコロナ感染拡大

オーストラリアで開かれているテニスの四大大会の1つ、全豪オープンは、開催地のメルボルンで新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受け、13日から観客を入れず行われることになりました。

テニスの全豪オープンは、新型コロナウイルスの影響で当初の予定より3週間遅れて今月8日にメルボルンで開幕し、感染対策として観客の延べ人数を39万人と、前年の半数に抑えるなどの措置がとられています。

こうした中、地元ビクトリア州のアンドリュース首相は12日、記者会見し、メルボルンにある入国者の隔離用ホテルの滞在者やスタッフなどから、イギリスで広がる変異ウイルスが確認されたことから、州全体で12日夜から5日間、外出制限を導入すると発表しました。

これを受けて、全豪オープンを主催するオーストラリアテニス協会は、13日から制限が解除されるまで大会を無観客で行うと発表しました。

協会のクレイグ・タイリーCEOは、会見で「私たちは、地域そして観客の安全と健康が最優先だと言い続けてきた」と述べ、無観客への方針転換に理解を求める一方、現時点で大会の日程に変更はないとしました。

オーストラリアは、入国者を2週間ホテルに隔離し外出禁止とするなど厳しい感染対策が功を奏し、新規感染者数は多い日でも十数人と、感染拡大を一定程度抑え込んでいます。