大阪天満宮の梅まつり 緊急事態宣言下で静かに始まる

大阪 北区の大阪天満宮で、春の訪れを告げる恒例の梅まつりが11日から始まり、訪れた人たちは感染対策を行いながら、梅の木の盆栽の展示を静かに楽しんでいます。

大阪天満宮の梅まつりは、例年「梅酒大会」などさまざまな催しが開かれますが、ことしは緊急事態宣言の中、ほとんどが中止となり、梅の木の盆栽などの展示会だけが開かれています。50鉢余りが集められていて、このうち樹齢およそ300年の「大和野梅」は風雪を耐え忍んだ荒々しい幹にりんとした白色の花が咲いています。

また、高さ2メートルを超える「紅枝垂れ」は広がった枝の先に咲き始めのあでやかな赤色の花が垂れ下がっていて、訪れた人たちは静かに見入っていました。

毎年訪れているという61歳の女性は「コロナ禍で外出もためらいましたが、季節を感じることができました。桜が咲くころまでには収まっていてほしい」と話していました。

大阪天満宮の禰宜の柳野等さんは「多くの催しは中止としましたが、梅の花を見て少しでも笑顔になってもらいたい」と話していました。

梅まつりは今月28日まで開かれています。