アメリカ 新型コロナワクチン接種者が人口の1割に 供給不足も

アメリカのCDC=疾病対策センターによりますと、新型コロナウイルスワクチンの接種を、アメリカで少なくとも1回受けた人はおよそ3380万人と、人口の1割に達しました。しかし、ワクチンの供給不足などから接種の予約が難しい状況が続く州もあり、接種を加速するうえでの課題となっています。

CDCのまとめによりますと、今月10日の時点で、少なくとも1回、新型コロナウイルスワクチンの接種を受けた人は、3378万人余りと、アメリカの人口のおよそ1割に達しました。

ワクチン接種の1日当たりのペースは今月3日に、およそ196万回を記録するなど徐々に加速しています。

一方で、アメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズのまとめでは、10日現在、供給されたワクチンのうち、
▽西部ユタ州は92%、
▽中西部ノースダコタ州は91%をすでに接種しているのに対し、
▽人口の多い東部ニューヨーク州では68%、
▽西部カリフォルニア州では65%にとどまるなど、接種のペースにばらつきも出ています。

ニューヨーク州では大リーグの球場や学校などを臨時の会場にするなどして接種を進めていますが、いまだに予約がとりにくい状態が続いていて、接種を求める人の数に対し、ワクチンの供給や、接種に当たる医療従事者が不足していることが課題となっています。

アメリカ政府の新型コロナウイルス対応チームは10日の会見で、バイデン大統領の就任から100日後までに1億回分の接種を行うという目標に順調に近づいているとしながらも、各州へのワクチンの供給を増やし、資金面などでの支援も強化すると改めて強調しました。