独メルケル首相 小売店などの営業禁止措置 来月7日まで延長

ドイツのメルケル首相は、変異した新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ必要があるとして、小売店などの営業を禁止している措置について、来月7日まで3週間延長すると発表しました。

変異ウイルスの感染者は増加

ドイツの1日あたりの感染者数は減少傾向にあり、最近では1万人を下回る日も多くなっていますが、変異したウイルスの感染者は増えていて警戒が続いています。

メルケル首相は10日、記者会見し、変異したウイルスによって感染が拡大する事態を防ぐ必要があるとして、今月14日までとしていた小売店の営業禁止などの措置を、来月7日まで3週間延長すると発表しました。

ただ、美容室については来月1日から例外的に営業を認めるとしたほか、閉鎖が続く学校や保育園については、州ごとに再開の判断をするとしています。また、過去1週間の人口10万人あたりの感染者数が35人以下となれば、小売店や博物館などの再開も認めるとしています。

この数値は、感染症対策にあたる政府の研究機関による発表で、10日時点では、68人となっています。

会見で、メルケル首相は「変異ウイルスについては不確実なことが多い。慎重に対応しなければならず、引き続き感染者数を減らしていく必要がある」と述べ、厳しい措置が続くことに理解を求めました。