森会長発言で福島県の五輪聖火ランナーが参加辞退を申し入れ

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森会長が、女性蔑視と取れる発言をしたことを受けて、聖火リレーのスタートとなる福島県の聖火ランナーが、参加辞退を申し入れていたことがわかりました。

来月25日に福島県をスタートする聖火リレーへの参加を辞退したのは、原発事故のためにかつて避難指示が出された田村市の都路地区を走る、3日目の第6区間のランナーに選ばれていた坪倉新治さん(57)です。

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森会長は、先週「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと発言し、その後「オリンピック・パラリンピックの精神に反する不適切な表現だった」として、撤回、謝罪しました。

坪倉さんのもとにも9日、組織委員会から森会長の発言について謝罪するメールが届きましたが、坪倉さんは組織委員会や国などが森会長を擁護しているのは納得がいかないとして、返信のメールで聖火ランナーの辞退を申し入れたということです。

坪倉さんは「子どもたちと一緒に、原発事故のためにかつて避難指示が出された地元の都路地区を盛り上げていきたい」と、復興五輪と位置づけられた今大会の聖火ランナーに応募していました。

坪倉さんはNHKの取材に対し「組織として森会長を擁護している雰囲気があり、国際社会にも納得してもらえないと思いました。聖火リレーで走ることをとても楽しみにしていましたが、自分の夢と引き換えにしても、日本の考えを変えていかなければならないと思い、辞退を申し入れました」と話していました。