東京五輪・パラの感染防止対策 選手は4日に1回PCR検査を

東京オリンピック・パラリンピックに出場する選手向けに新型コロナウイルスの感染防止対策をまとめた指針が公表され、大会期間中、選手たちは少なくとも4日に1回は、選手村でPCR検査を受けることが明記されました。

IOC=国際オリンピック委員会や大会組織委員会などが、東京大会での感染防止対策をまとめた指針は「プレーブック」と呼ばれ、国際競技団体やアスリート、メディアなど関係者ごとに安全な大会に必要な感染対策やルールがまとめられています。

このうち選手向けの「プレーブック」が9日公表され、この中で大会期間中、選手は少なくとも4日に1回は、選手村でPCR検査を受けることが明記されました。

プロバスケットボール選手など選手村以外の宿泊施設に滞在する選手も、選手村に行って検査を受けることになります。

さらに、日本国内では事前キャンプ地を含めて、原則として滞在地での公共交通機関の利用は認められず専用の車両で移動することや、試合に向けた練習などの活動以外には選手村や宿泊施設を出ることは禁止されることが盛り込まれました。

また、選手のワクチン接種については推奨はするものの参加の条件ではないことを改めて記しました。そのうえで、滞在中の行動のルールについて重大な違反があった場合は「アクレディテーションカード」と呼ばれるIDカードを取り消し事実上、大会から追放する可能性があるとしています。

「プレーブック」はウイルス対策の内容が変更されるなどした段階で更新されることになっていて、組織委員会などは、4月までに更新版を出したいとしています。