高齢者のワクチン接種 “個別接種も柱に”自民が首相に提言

新型コロナウイルスのワクチン接種に向けて、菅総理大臣は、自民党が65歳以上の高齢者は自治体による集団接種だけでなく医療機関での個別接種も柱とするよう提言したのに対し「しっかり受け止めて対応したい」と応じました。

政府が今月中旬の開始を目指すワクチン接種に向けて、自民党の下村政務調査会長とワクチン接種に関する作業チームの座長を務める鴨下元環境大臣は9日午後、総理大臣官邸で菅総理大臣に党の提言を手渡しました。

提言では、65歳以上の高齢者は基礎疾患のある人が多いと考えられ、副反応などを早期に把握する必要があるとして、自治体による集団接種だけでなく医療機関での個別接種も柱とするよう求めています。

また、企業で働く人が職場や、その周辺で接種できるようにするなど、働き方に合わせた接種機会の拡大を求めています。

これに対し、菅総理大臣は「しっかり受け止めて対応したい」と応じました。

下村氏は記者団に対し「希望する人が、きちんと接種できる体制づくりに向けて党としてもバックアップしていきたい」と述べました。