千葉県 医療機関にワクチン保管専用の冷凍庫が到着

千葉県内の医療従事者を対象とした新型コロナウイルスのワクチン接種に向けて、9日、県が接種を行う医療機関に、ワクチンを保管する専用の冷凍庫が届けられました。

千葉県内では、今月中旬から、国が指定する5つの医療機関で働く医師や看護師などおよそ2150人を対象とする「先行接種」が始まり、来月中旬からは、その他の医療機関などで働くおよそ19万人を対象に、県による「優先接種」が始まる見通しです。

このうち「優先接種」を実施する県内の医療機関の一部に、9日、ワクチンを保管する専用の冷凍庫が届けられました。

市原市の千葉県循環器病センターでは、午後1時ごろ、作業員が3人がかりでトラックから冷凍庫を慎重に運び入れこん包を解いていきました。
冷凍庫は、高さおよそ1メートル、幅およそ55センチで、マイナス75度前後でおよそ2万回分のワクチンを保管できるということです。

また、保管したワクチンは近隣の医療機関の医療従事者の接種用にも配付されることになっています。

県循環器病センターの里見学事務局長は「重要な役割を担っているので、県や市、医師会などと連携を取りながら進めていきたい。この病院で新型コロナ患者の対応にあたる職員にとってもワクチンは明るい情報になるのではないか」と話していました。