為末大さん 森会長発言「アスリートから声をあげて」

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森会長が女性蔑視と取れる発言をしたことを巡って組織委員会に処遇を議論するよう求めている陸上の元オリンピック選手、為末大さんが取材に応じアスリートたちに自分なりの意見を持って声を上げるように求めました。

オリンピック3大会に出場した元陸上選手の為末さんは8日、自身のホームページのなかで、森会長の処遇について組織委員会の理事会で議論するよう求めました。

為末さんは9日午後、都内でNHKのインタビューに応じ「当初はみんなで寄ってたかって批判するという構図になるのは本意では無いと考え自分は発言しなくてもいいと思っていた。しかし発言をする人は増えず、発言したのは女性ばかりだったのでこれはよくないと思い直した。『沈黙していることは賛同と同じようにみられる』と言われて、自分も反対という意見を書くことにした」とホームページに意見をつづったいきさつを話しました。

そのうえで「アスリートから声をあげることがとても大事だ。東京大会が開かれたときにはこの話題について『あなたはその時になんと言ったのか』と必ず世界から聞かれるからだ」と述べ、アスリートたちに自分なりの意見を持って声を上げるように求めました。

さらにこれまでを振り返り「日本のスポーツ界はルールよりも特定の人の顔色をみて行動を決めていた」と指摘したうえで「スポーツ界は社会から見られているし日本は世界から見られている。みんなが自分ごとと捉え日本の文化や空気で古くなった部分を新しく変えていくことが東京大会のレガシーになる」と話しました。

為末さん 8日のホームページの記述は

為末さんは8日、自身のホームページの中で「沈黙は賛同であると言われ、はっきりとした意見を出していないことを強く反省しました」と、これまで声を上げてこなかった自身の対応についてコメントしました。

そのうえで「私はいかなる性差別にも反対します。そして、理事会での森会長の処遇の検討を求めます」と記し、大会組織委員会に理事会で処遇を議論するよう求めました。

また「世界を見渡すと、日本だけどんどん遅れていっている印象すらあります。私たちは、この機会に本気でこの課題に向き合い、誰もがオープンに議論に参加でき、個人は声を出す勇気を持ち、理想を描ききちんと現実を変えていける社会を作るべきではないでしょうか。それこそが本当のレガシーになるのではないかと思います」と呼びかけていました。