新型コロナ 世界のワクチン接種者 1億人超える

新型コロナウイルスのワクチンを少なくとも1回接種した人の数が世界で1億人を超えたことが、イギリス、オックスフォード大学の研究者などのまとめでわかりました。

イギリス、オックスフォード大学の研究者らが、各国の発表などに基づいて世界の状況をまとめているウェブサイトによりますと、新型コロナウイルスのワクチンを少なくとも1回接種した人の数は、7日の時点で世界で1億157万人と、1億人を超えました。

これは日本時間の8日午後8時の時点の新型コロナウイルスの世界の感染者の累計1億620万6994人に迫る数です。

ワクチンを少なくとも1回接種した人の数が最も多いのは、
▼アメリカで3158万人、
次いで
▼中国で3120万人、
▼イギリスで1201万人となっています。

また、人口に占める割合は
▼UAEでおよそ41%、
▼イスラエルでおよそ40%、
▼イギリスでおよそ18%、
▼アメリカでおよそ9%となっています。

一方、WHO=世界保健機関のテドロス事務局長は、5日の定例の記者会見で、世界のおよそ130か国ではワクチンの接種が始まっていないと指摘しました。

ワクチンの確保をめぐっては、所得が高い国とそれ以外の国の間で格差が広がっていて、アメリカ・デューク大学のまとめでは、1月末の時点で、高所得の国が確保したワクチンの量はおよそ42億回分に上る一方、中、低所得国が確保した量はおよそ24億回分にとどまっています。

こうした中、中国やロシア、それにインドは、自国内で開発または製造したワクチンをアジアやアフリカ、それに南米などの国々に供給し、対外的な影響力の拡大を図る「ワクチン外交」を展開していると言われています。