楽天 田中将大 投手陣にアドバイス 則本 内容は「秘密です」

プロ野球 楽天の沖縄キャンプは8日が第2クール3日目です。
田中将大投手は、投手陣の底上げに向けてチームメートのピッチング練習を見学し、コーチのように惜しみなくアドバイスをおくりました。

8年ぶりに古巣、楽天に復帰した田中投手は、沖縄県金武町で行われている1軍キャンプに6日合流しましたが、9日までの4日間はほかの選手とは別メニューで調整しています。

7日に初めてブルペンに入り、ピッチング練習を行った中、合流3日目の8日はランニングや軽めのキャッチボールなどでおよそ1時間、汗を流しました。

自分の練習が終わるとブルペンに出向き、チームメートのピッチング練習をおよそ40分、じっくり見守りました。そして、投げ込みが終わったピッチャーに身ぶり手ぶりを交えながらコーチのように惜しみなくアドバイスをおくっていました。

特に長い時間話していたのは、平成25年、当時ルーキーながら田中投手とともに球団初の日本一に貢献した、則本昂大投手でした。

則本投手は、田中投手が大リーグに移籍したあとエースの座を受け継ぎ、新人から6年連続でふた桁勝利をあげましたが、この2年はいずれも5勝にとどまっています。則本投手は、フォームのバランスや体の使い方について田中投手からアドバイスをもらったということで、ブルペンでのピッチングでは、ボールを離す右腕の位置などを確認しながら投げ込んでいました。

練習を終えた則本投手は、アドバイスの詳しい内容は「秘密」としたうえで、「いろいろなことを聞いて、このまま継続してやれたらいいと確認できた。自分のものにできるように頑張りたい」と手応えを感じている様子でした。

石井監督 12日にバッティングピッチャー予定

楽天の石井一久監督は、8年ぶりに復帰した田中将大投手が投手陣に助言していたことについて、「選手どうしのコミュニケーションが、体の使い方や感覚について生の情報を共有できて、いちばん成長につながると思う。選手たちがみずから聞きにいく勇気が大事だ」と話していました。

一方、8日の練習中には、石井監督が突然、グラウンドの周りをランニングしたりブルペンで軽めのキャッチボールを行ったりする一幕がありました。

その理由について、第3クール2日目となる今月12日の練習でバッティングピッチャーを務める予定だとしたうえで、「ボールを投げるのは、5、6年ぶりだ。野球をやりたくなくて引退したので、また投げるとは思わなかった。棘上筋が痛くてあす肩が上がるか心配だ」と報道陣の笑いを誘いました。

その一方で、「選手とことばでなく野球を通してコミュニケーションを取りたいと思う。練習試合がもうすぐ始まるので、選手にぶつけないようにしたい」と“石井節”で意気込みを語っていました。

若手には決め球伝授

楽天に復帰した田中将大投手は、チーム全体の力を上げるため、投手陣に惜しむことなく自分の技術や経験を伝えようとしています。

田中投手は7日の練習中、田中投手と同じように高卒からプロに入った3年目の20歳、引地秀一郎投手に、鋭く落ちるみずからの決め球、「スプリット」についてアドバイスしました。

引地投手はプロ入り後、小山伸一郎投手コーチからスプリットを教えてもらいましたが、これまでの2年間は思うように操れず、田中投手にアドバイスを求めたということです。

薬指と小指のボールへの掛け方や、どのぐらいの高さをねらって投げるのかというイメージを教えてもらったということで、8日の練習で早速ブルペンに入り、田中投手が見守るなかでスプリットを試していました。

小学生の時から田中投手に憧れてきたという引地投手は、「前よりも球速が増した感じがあった。一緒にプレーできるのは貴重なことなので、吸収できることは吸収して自分の力に変えたい」と話していました。

8年ぶりの日本一を目標に掲げる田中投手は、「自分の感覚や、やっていることで、伝えられることは伝えたいし、チームにとってプラスになるなら隠すことはない。押しつけることはしたくないが聞かれたら何でも答えたいし、自分から声をかけて、気軽に聞きやすい環境を自分からつくっていかないといけないと思う」と、みずからが手本となる姿勢を打ち出していました。