紳士服「AOKI」 9か月間の決算 過去最大114億円の赤字に

紳士服大手「AOKIホールディングス」の去年12月までの9か月間の決算は、新型コロナウイルスの感染拡大で在宅勤務が増え、スーツの販売が落ち込んだため、最終損益が114億円の赤字でした。9か月間の決算としては過去最大の赤字です。

発表によりますと、去年4月から12月までのグループ全体の売り上げは前の年の同じ時期より25%減って946億円、最終的な損益は114億円の赤字と9か月間の決算として過去最大になりました。

新型コロナウイルスの感染拡大で在宅勤務が増え、ビジネススーツの売り上げが大きく減少しました。

また、ブライダル事業やネットカフェの事業も落ち込みました。

一方、4月からの新年度を前に、例年、2月と3月はスーツの販売が大きく伸びることを見込んで、来月までの1年間の業績の予想は変えず、53億円の最終赤字という見通しを据え置きました。

会社は、在宅勤務でも着やすい伸縮性のあるスーツの販売を強化するほか、店舗の一部をシェアオフィスとして貸し出す事業などを始めて収益の改善をはかる方針です。