桃の節句を彩る 桃の枝の出荷始まる 福島 郡山

来月の桃の節句を前に、福島県郡山市の農家で桃の枝の出荷作業が始まりました。

郡山市中田町の高倉地区は5軒の農家が桃や桜の木を植えていて、ひな飾り用の切り枝などを出荷しています。

このうち宗像孝さん(70)の作業場では今月から桃の枝の出荷作業が始まりました。

花の芽が小さいうちに枝を切り取り、温度が17度ほどの温室で10日間ほど置いておくと、つぼみが膨らんで花が咲く寸前になります。

宗像さんは、つぼみがついた枝の長さを90センチほどの長さに切りそろえると、包装用のフィルムをかけたり、ひもでまとめたりしていました。
ことしは新型コロナウイルスの影響で式典などが減ったため、出荷量は例年の7割ほどになる見通しで、価格も3割ほど安くなっているということです。

宗像さんは「新型コロナの影響で長い枝はほとんど売れない状態です。桃の枝でもう少しで春が来ると感じてほしい」と話していました。

桃の枝の出荷作業は今月いっぱい続き、3月にかけては桜の枝が出荷されるということです。