パレスチナでもワクチン接種 イスラエルが供給

イスラエルで新型コロナウイルスのワクチンの国民への接種が世界でも速いペースで進むなか、占領下に置くパレスチナでもイスラエルから供給されたワクチンの接種が始まりました。イスラエルとしては人々の行き来も踏まえ自国の感染防止もねらって供給に踏み切ったとみられます。

イスラエルでは新型コロナウイルスのワクチンの国民への接種が世界的にも速いペースで進む一方、国連や人権団体などからは占領下に置くパレスチナでのワクチンの接種にも対応すべきだという声が出ています。

これに対しイスラエルは当初、パレスチナ暫定自治政府が保健分野での責任を負うと主張していましたが、このほどワクチンのパレスチナ側への供給に応じました。

これを受けて、パレスチナ暫定自治政府はイスラエルからアメリカの製薬大手モデルナが開発したワクチン2000回分を入手し、今月2日から医療従事者への接種を始めました。

イスラエルは今後さらに3000回分を供給するということです。

イスラエルとパレスチナの間は日常的に多くの人が行き来していて、イスラエルとしては自国の感染防止もねらって供給に踏み切ったとみられます。