宣言延長 外出移動自粛に“日中も” 新たに明記 商店街では

緊急事態宣言の延長が2日夜決まり、合わせて変更された「基本的対処方針」の中では、対象地域で要請してきた外出や移動の自粛について、「日中も含め」と新たに明記されたほか、緊急事態措置を実施する必要がなくなったと認められるときは、速やかに解除するとされました。これについて東京杉並区の商店街では、さまざまな声が聞かれました。

このうち40代の会社員の男性は「感染者もまだ多いので延長はしかたないと思っています。電車通勤が多いので、なるべく車で移動するようにしています。民間企業で働いてる以上、昼間の動きに関しては止めるのはなかなか難しいと感じていますが、少しでも控えるようにはしています」と話していました。

また、70代の女性は「延長はしかたがないと思います。よけいな外出はせず、マスクや手洗いを続けるしかないと思っています。若い人ならテイクアウトや宅配などが簡単にできると思いますが、スマホを使いこなせない高齢者は置いていかれる感じがします」と話していました。

0歳児を連れた20代の女性は「子どもはいろいろなことを吸収する時期なので、たくさん遊んでほしいと思いますが、控えている状況です。早く収まってほしいので手洗いと不要不急の外出を控えることは続けていきたいと思っています」と話していました。

西荻北銀座商友会の副会長でカレー店を経営する松岡美由起さん(59)は新型コロナの感染拡大を受けて宅配を始めたほか、キッチンカーも作って屋外での販売にも対応できるようにしてきたといいます。

宣言の延長については「しかたない」と受け止めていますが、日中も含めて外出や移動の自粛が求められたことについては「状況は分かりますが、飲食店としては夜がダメなので、昼に一生懸命に感染対策をして営業しています。昼もお客様に来てもらえないとなると、もう経費をしぼれるところがないので大変です」と話していました。