ワクチン接種に便乗 不審電話相次ぐ 消費者庁注意呼びかけ

新型コロナウイルスのワクチン接種に便乗して、現金を要求する電話や不審なメールがあったという相談が、全国の消費生活センターなどに寄せられているとして、消費者庁などが注意を呼びかけています。

消費者庁によりますと、全国の消費生活センターなどには、新型コロナウイルスのワクチンに関して、不審な電話やメールがあったという相談が、2日までに少なくとも20件ほど寄せられているということです。

先月には80代の女性が電話で、自治体の担当者と名乗る人物から「ワクチンが接種できるので、いますぐ指定された銀行口座に10万円振り込んでほしい。後日、返金する」などと、指示されたということです。

また、国民生活センタ-によりますと、今月に入って大臣をかたって「新型コロナウイルス予防接種が優先的に打てる」という内容とともに、URLが書かれたショートメールが届いたという相談があり、個人情報を盗み取るフィッシング詐欺のおそれもあるということです。

消費者庁の伊藤明子長官は「自治体などがワクチン接種のために金銭や個人情報を電話でたずねることはない。不審な電話やメールには1人で悩まずに、消費者ホットライン『188』に相談してほしい」と話しています。