“宣言”延長 信州大学2学部「共通テスト」だけで入試合否判定

政府が東京や大阪など10の都府県に出されている新型コロナウイルスの緊急事態宣言を延長することを決めたことを受けて、長野県の信州大学の2つの学部が2月下旬から予定していた個別の試験を取りやめ、入学試験の合否を「大学入学共通テスト」だけで判定することを決めました。
直前の選抜方法の変更に、志望先を変更する動きも出ています。

信州大学によりますと、「大学入学共通テスト」の結果のみで合否を判定するのは、人文学部と経法学部の2つの学部の一般入試で、今月下旬からもともと予定していた個別試験は中止となります。

信州大学は、1月21日、新型コロナの緊急事態宣言がいずれかの都府県で延長されたり新たに出されたりした場合、こうした措置をとると発表していました。
そして政府が2日、東京や大阪など10の都府県の緊急事態宣言を1か月延長すると決めたことを受け、大学は3日、ホームページに選抜方法の変更について掲載しました。

人文学部と経法学部以外の6つの学部については、当初の予定どおり選抜を行うとしていて、信州大学は、「学部ごとに選考方法を検討し受験生の健康と安全を第1に考えた」としています。

直前の変更に、個別試験を前提に勉強してきた受験生の中には志望先を変更する動きも出るなど、異例の対応に批判の声も出ています。