僧侶が節分の水行 参拝者の厄払い コロナで豆まき中止 鹿児島

鹿児島市の寺で、僧侶が水をかぶる水行を行ってみずからの身と心を清め、参拝に訪れる人たちが1年間、健やかに過ごせるよう祈りました。

鹿児島市の教王寺では毎年、節分に合わせて1年の邪気を払う水行を行っていて、ことしは2日が節分でしたが、例年どおり、2月3日に行われました。

境内には100日間の荒行を行った5人の僧侶がふんどし姿で現れ、たるに入った水をおけですくいあげ、頭から勢いよくかぶって身と心を清めていました。
このあと身を清めた僧侶たちは、本堂でことし大厄を迎える人たちなどに祈とうをし、最後に「福はうち」と掛け声をかけて1年間、健やかに過ごせるよう祈っていました。

毎年、寺には多くの人が訪れますが、ことしは新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため事前に予約をした人に限られたほか、恒例の豆まきも中止となり、参拝者には袋に入った豆や菓子が配られました。

70代の女性は「しっかりと感染対策が取られていて安心して参拝できました。自分の身近にいる人たちが幸せに過ごせる1年であってほしいです」と話していました。