三菱自動車 12月までの9か月間決算 コロナ影響で大幅な赤字

三菱自動車工業の去年12月までの9か月間の決算は、新型コロナウイルスの影響で国内外で販売が伸び悩み、最終損益は2400億円を超える大幅な赤字となりました。一方、コスト削減が進んだとして来月までの1年間の業績予想については上方修正しました。

発表によりますと、去年4月から12月までの9か月間のグループ全体の売り上げは前の年の同じ時期と比べて42%少ない9527億円。

最終的な損益は、2439億円の赤字となりました。

新型コロナウイルスの影響で主力市場の東南アジアを中心に販売が伸び悩んだのが主な要因で、この期間の世界での販売台数が前年と比べて65%減少するなど大きく落ち込みました。

一方、人件費の削減や経営資源を主力市場に集中するなどの構造改革を進めてコストを削減できたとして、来月までの1年間の業績予想については、最終的な損益の見通しをこれまでの3600億円の赤字から3300億円の赤字に修正しました。

池谷光司CFOは、オンラインで会見し「想定以上にコスト削減などの構造改革が進み当初の計画よりも赤字幅を抑制できる見通しだ。しかし、新型コロナウイルスに加えて、世界的な半導体の供給不足もあり、先行きの不透明感は強まっている」と述べました。