WHO調査チーム 中国 武漢で動物の感染症などの研究機関を視察

新型コロナウイルスの発生源などの解明に向けて中国 武漢を訪れているWHO=世界保健機関の国際的な調査チームは2日、動物の間で広がる感染症などの研究を行う機関を視察しました。

日本を含む各国の専門家で作るWHOの調査チームは、1月29日から武漢での本格的な現地調査を行っていて、2日は武漢がある湖北省で動物の間に広がる感染症などの研究を行う機関を視察しました。

中国の保健当局は当初、武漢の市場で売られていた野生動物から感染が広がった可能性があると指摘していて、調査チームのメンバーの1人は、施設の関係者らと会議を行ったなどとツイッター上で明らかにしています。

一方、今後の調査をめぐっては、中国共産党系のメディア「環球時報」の英語版は、WHOの調査チームのメンバーの話として、今週中にもアメリカのトランプ前政権がウイルスが流出した可能性があると主張してきた「武漢ウイルス研究所」を訪れる見通しだと伝えています。

中国としては、国際的に注目を集めてきた研究所を公開することで調査に協力的な姿勢をアピールするねらいもあるとみられ、中国側がどのような説明を行うかが焦点です。