東京都 新型コロナ 過去最多の23人死亡 556人感染確認

東京都は2日、都内で新たに556人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。また、都は、1日に発表される人数としては最も多い23人が死亡したことを明らかにしました。半数以上の12人が高齢者施設で感染していて、都は「施設内での感染を減らすことが重要で、早めの対策が必要だ」と話しています。

東京都は、都内で新たに10歳未満から100歳以上までの男女合わせて556人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1日の感染の確認が1000人を下回るのは5日連続です。

年代別は、
▼10歳未満が13人、
▼10代が25人、
▼20代が114人、
▼30代が93人、
▼40代が89人、
▼50代が67人、
▼60代が47人、
▼70代が36人、
▼80代が51人、
▼90代が20人、
▼100歳以上が1人です。

556人のうち、およそ44%の247人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、残りのおよそ56%の309人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。

濃厚接触者の内訳は、「家庭内」が最も多く110人、次いで、「施設内」が96人、「職場内」が18人、「会食」が8人などとなっています。

このうち「施設内」では、27の医療機関で患者と職員合わせて54人、19の高齢者施設で利用者と職員合わせて36人の感染が確認されました。

これで都内で感染が確認されたのは合わせて10万790人になりました。

2日時点で入院している人は1日より40人減って2859人でした。

「現在確保している病床に占める割合」は58.3%です。

このうち、都の基準で集計した重症の患者は4人減って129人で、重症患者用の病床の41%を使用しています。

感染が確認された人のうち、自宅で療養している人は841人減って3851人でした。

都が確保したホテルなどで療養している人は34人減って622人で、医療機関に入院するか、ホテルや自宅で療養するか調整中の人は39人減って3433人でした。

また、都は、感染が確認された70代から90代までの男女23人が死亡したことを明らかにしました。

1日に発表される人数としては、最も多くなりました。

このうち、80代と90代の女性は家族との話し合いなどの結果、感染したあとも施設での療養を続け、入所していた特別養護老人ホームで亡くなったということです。

また、23人のうち半数以上の12人が特別養護老人ホームや有料老人ホームなどの高齢者施設で感染していて、都は「亡くなる人を減らすには施設内での感染を減らすことが重要で、こうした場所での早めの対策が必要だ」と話しています。

このほか、病院内での感染と家庭内での感染がそれぞれ2人となっています。

これで都内で死亡した人は合わせて917人になりました。