ファイザーのワクチン 厚労省 12日に承認の判断へ 最終調整

アメリカの製薬大手、ファイザーが開発した新型コロナウイルスのワクチンについて、厚生労働省が今月12日の部会で承認の是非を判断する方向で最終調整していることが、関係者への取材で分かりました。承認する場合、過去にワクチンの成分で重いアレルギー反応が出た人への使用は認めない方針です。

国内で唯一、新型コロナウイルスのワクチンの承認申請を行っているファイザーは、年内に7200万人分を供給する契約を日本政府と交わし、先週、国内の治験のデータを厚生労働省に提出しました。

厚生労働省は海外の治験のデータと合わせて有効性や安全性を審査していますが、関係者によりますと、今月12日に専門家でつくる部会を開いて、承認の是非を判断する方向で最終的な調整に入ったということです。

承認する場合、接種の対象者は当面16歳以上とし、過去にワクチンに含まれる成分で「アナフィラキシー」などの重度のアレルギー反応が出た人については使用を認めない方針だということです。

部会がワクチンの承認を認めれば、数日以内に厚生労働省が正式に承認する見通しで、政府はできるかぎり今月下旬から医療従事者に先行して接種を始める方針です。