東京 新型コロナ 先月の65歳以上の感染者 前月の2.5倍に増加

東京都内で先月、新型コロナウイルスの感染が確認された65歳以上の高齢者は前の月の2.5倍に増加し、このうち感染経路がわかっている人の9割近くは、施設内と家庭内での感染だったことが都のまとめでわかりました。

東京都内で先月、新型コロナウイルスに感染していることが確認された、3万9664人のうち65歳以上の高齢者は6477人でした。前の月の2569人から2.5倍の増加です。

感染が確認された全員に占める65歳以上の高齢者の割合も、先月は16.3%と前の月から3ポイント上昇しました。

都によりますと、高齢者が入院や入所している医療機関や高齢者施設での「施設内感染」や「家庭内感染」が多いことが要因です。

感染経路がわかっている65歳以上の高齢者3496人のうち
▽「施設内感染」は47.2%の1649人、
▽「家庭内感染」は39.8%の1392人で、
この2つで9割近くを占めるということです。

都は、施設に対しては検査を積極的に行うなどして感染拡大を抑えるとともに、高齢者や同居する家族に対しても改めて対策の徹底を呼びかけています。