緊急事態宣言の11都府県 週末の人出は ビッグデータ分析

緊急事態宣言が出されている11の都府県。週末の人出はどのように変化しているのか。ビッグデータで分析しました。

首都圏1都3県 3週間前に比べ大幅増の地点も

首都圏の1都3県の30日土曜日の主な地点の人出は、緊急事態宣言が出されて最初の土曜日だった3週間前と比べ、場所によっては30%余り増えていたことが分析で分かりました。

NHKは、IT関連企業の「Agoop」が利用者の許可を得て個人が特定されない形で集めた携帯電話の位置情報のデータを使って、緊急事態宣言が出ている首都圏の1都3県の主な地点の人の数を分析しました。

分析した時間は、日中が午前6時から午後6時まで、夜間が午後6時から翌日の午前0時までです。

その結果、30日土曜日の人出は、緊急事態宣言が出されて最初の土曜日だった3週間前の今月9日と比べて、場所によっては増えていたことが分かりました。

日中をみてみますと、
▽渋谷スクランブル交差点付近では33%増加したほか、
▽大宮駅付近では8%、
▽東京駅付近では6%それぞれ増加しました。

一方、▽千葉駅付近では39%の減少、
▽横浜駅付近では9%減少しました。

夜間をみてみますと、
▽渋谷スクランブル交差点付近で39%増加したほか、
▽大宮駅付近で20%、
▽東京駅付近で5%、
▽横浜駅付近で3%それぞれ増加しました。

一方、▽千葉駅付近では53%減少しました。

さらに去年出された1回目の緊急事態宣言の時と比べると2倍以上だった地点が目立ちます。

日中は、
▽大宮駅付近が1回目の宣言が出ていた時の休日の平均と比べて211%増加とおよそ3.1倍だったほか、
▽渋谷スクランブル交差点付近が198%増加とおよそ3倍、
▽横浜駅付近が185%増加とおよそ2.9倍、
▽東京駅付近が165%増加とおよそ2.7倍でした。

▽千葉駅付近は34%多くなりました。

夜間は、
▽渋谷スクランブル交差点付近が296%増加とおよそ4倍、
▽横浜駅付近が282%増加とおよそ3.8倍、
▽大宮駅付近が214%増加とおよそ3.1倍だったほか、
▽東京駅付近が134%増加とおよそ2.3倍でした。

▽千葉駅付近は36%多くなりました。

“宣言拡大”7府県 2週間前に比べ大幅増の地点も

大阪、兵庫、京都の関西の3府県と栃木、愛知、岐阜、福岡の4つの県の30日土曜日の人出も、緊急事態宣言が出てから最初の土曜日だった2週間前と比べて場所によっては増えていました。

まず、主な地点の日中を見てみますと、
▽岐阜駅付近では緊急事態宣言が出されて最初の土曜日だった2週間前の今月16日と比べて46%増えたのをはじめ、
▽名古屋駅付近で29%、
▽神戸市の三ノ宮駅付近で23%、
▽大阪梅田駅付近で12%、
▽京都駅付近で6%、それぞれ増加しました。

一方、
▽宇都宮駅付近は36%減少、
▽博多駅付近は10%減少しました。

夜間をみてみますと、
▽岐阜駅付近が53%増加したのをはじめ、
▽名古屋駅付近が37%、
▽神戸市の三ノ宮駅付近が27%、
▽大阪梅田駅付近が18%、それぞれ増加しました。

一方、
▽宇都宮駅付近は44%減少、
▽博多駅付近は11%減少、
▽京都駅付近は3%減少しました。

さらに1回目の緊急事態宣言のときと比べると、2倍から6倍となっています。

日中は、
▽大阪梅田駅付近が1回目の宣言が出ていたときの休日の平均と比べて551%増加とおよそ6.5倍だったのをはじめ、
▽博多駅付近が439%増加とおよそ5.4倍、
▽神戸市の三ノ宮駅付近が349%増加とおよそ4.5倍、
▽名古屋駅付近が309%増加、京都駅付近が305%増加でおよそ4.1倍、
▽岐阜駅付近が201%増加でおよそ3倍、
▽宇都宮駅付近が105%増加でおよそ2.1倍でした。

夜間も、
▽大阪梅田駅付近が574%増加とおよそ6.7倍だったのをはじめ、
▽博多駅付近が453%増加とおよそ5.5倍、
▽神戸市の三ノ宮駅付近が407%増加とおよそ5.1倍、
▽名古屋駅付近が334%増加とおよそ4.3倍、
▽京都駅付近が312%増加とおよそ4.1倍、
▽宇都宮駅付近が234%増加とおよそ3.3倍、
▽岐阜駅付近が186%増加とおよそ2.9倍でした。

“宣言”後3度目の週末 大阪 梅田では

関西の3つの府県に緊急事態宣言が出されてから31日で3度目の日曜日です。

大阪 梅田では、人々が感染対策をしながら外出している姿が見られました。

大阪 兵庫 京都の3つの府県に緊急事態宣言が出されてから、3度目の日曜日を迎えました。

大阪 梅田の周辺は、午前中から青空が広がり、マスク姿の人が行き交う様子が見られました。

高校3年の男子生徒は「大学入試のため電車で大阪にきました。車内は人が多かったように感じました。コロナにかからないように、気をつけたいと思います」と話していました。

大阪市内に住む50代の男性は、「緊急事態宣言で仕事が休みになっているのできょうは献血に行こうと外に出ました」と話していました。

0歳と2歳の子どもを連れた30代の女性は、「近くに住んでいるので人の少ない午前中に散歩にでてきました。いつもより人は減っていますがそこまで減っていないかなと思いました。生活圏でちょっと買い物に出るのもためらわれます」と話していました。