円滑なワクチン接種に向け自衛隊の支援検討 防衛相

岸防衛大臣は、新型コロナウイルスの感染者を受け入れている防衛医科大学校病院を視察したうえで、記者団に対し、今後のワクチン接種を円滑に進めるため、防衛省としての支援の在り方を検討していく考えを示しました。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、防衛省は、自治体からの要請を受けて自衛隊の看護師を派遣するなど地域の医療支援にあたっていて、30日は、岸防衛大臣が埼玉県所沢市の防衛医科大学校病院を視察しました。

この病院では、重症者2人を含む9人の感染者が入院し、医師や看護師が24時間体制で対応にあたっていて、岸大臣は、感染者専用の集中治療室や病室を見て回りました。

そして、病院の担当者から、看護師が病室の清掃も行うなど、体力的・精神的な負担が増しているという説明を受け、現場の努力をねぎらいました。

視察のあと、岸大臣は記者団に対し「看護師の精神的な負担にしっかり配慮していく必要がある」と述べました。

そのうえで、今後のワクチン接種に向けた自衛隊の対応について「現時点では何も決まっていないが、円滑に接種を進めなければならず、自衛隊の能力を生かしてどのような支援ができるか検討していく」と述べました。