麻生副総理・財務相 “日米とも経済再生進め 財政健全化を”

アメリカの財務長官に、中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会の前議長のイエレン氏が就任したことに関連して、麻生副総理兼財務大臣は29日の閣議のあとの会見で、日米両国とも、まず経済の再生を進めたうえで、財政の健全化を図るべきだという考えを強調しました。

この中で、麻生副総理兼財務大臣は、女性として初めてアメリカの財務長官に就任したイエレン氏について「新型コロナの感染拡大に対応するうえで、最も賢明なことは大胆な経済対策であると言っている。日本でも、第3次補正予算案が可決したところであり、同じ方向を向いていると思う」と述べました。

そのうえで、麻生大臣は「こうなると財政状況は悪化し、アメリカの財政も悪化していることは確かで、放っておくと急なドル高や円高などになりかねず、マーケットへの影響も十分注意しないといけない」と述べ、日米両国とも、まず経済の再生を進めたうえで財政の健全化を図るべきだという考えを強調しました。