変異ウイルス感染拡大のイギリス 学校再開 早くて3月の見通し

変異した新型コロナウイルスの感染が広がっているイギリスで、ジョンソン首相は、感染の状況を考慮すると閉鎖している学校の再開は、早くても3月上旬になるという見通しを示しました。

イギリスでは感染力が強いとされる変異した新型コロナウイルスの感染が広がっていて、1日当たりの感染者は減少傾向になっていますが、死亡した人は、27日には1700人を超え累計では10万人を超えています。

ジョンソン首相は27日、ロンドンのあるイングランドで続けている外出制限などの措置について議会などで説明しました。

このうち、現在、原則閉鎖されリモート授業が行われている小中学校などについて、安全性を判断できるだけのデータがまだなく、当初目指していた来月中旬には再開できないとしたうえで「3月8日には安全な状況になっていることを願っている」と述べ、学校の再開は、早くても3月上旬になるという見通しを示しました。

政府は厳しい感染対策をとるとともに、ワクチンの接種も急いでいて、来月15日までに70歳以上の高齢者など1500万人を対象に1回目のワクチン接種を行うことを目指しています。

ジョンソン首相は、ワクチン接種の効果なども確認しながら来月下旬に厳しい規制の緩和について計画を明らかにするとしています。