東京都 新型コロナ 1064人感染確認 過去最多の20人死亡

東京都は28日、都内で新たに1064人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。また、感染が確認された男女20人が死亡したことを明らかにしました。1日に発表される死亡した人の数としては過去最多です。

東京都は28日、都内で新たに10歳未満から100歳以上までの男女合わせて1064人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1日の感染確認が1000人を超えるのは1月26日以来です。

年代別は、
▽10歳未満が62人
▽10代が56人
▽20代が178人
▽30代が173人
▽40代が154人
▽50代が137人
▽60代が86人
▽70代が86人
▽80代が92人
▽90代が38人
▽100歳以上が2人です。

28日の1064人のうち、およそ51%の545人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、残りのおよそ49%の518人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。

このほか、アメリカへの渡航歴がある人が1人いるということです。

濃厚接触者の内訳は、
▽「家庭内」が最も多く306人
次いで
▽「施設内」が162人
▽「職場内」が22人
▽「会食」が14人などとなっています。

このうち「施設内」は、1月24日の160人を上回って過去最多となり、19の医療機関で患者と職員合わせて73人、28の高齢者施設で利用者と職員合わせて70人の感染が確認されました。

これで都内で感染が確認されたのは合わせて9万7571人になりました。

また、28日時点で入院している人は、27日より17人増えて2888人となりました。「現在確保している病床に占める割合」は61.4%です。

このうち、都の基準で集計した28日時点の重症の患者は、27日より9人減って150人で、重症患者用の病床の56.6%を使用しています。

感染が確認された人のうち、自宅で療養している人は27日より559人減って6600人でした。

都が確保したホテルなどで療養している人は27日より78人減って659人で、医療機関に入院するか、ホテルや自宅で療養するか調整中の人は27日より543人減って4810人でした。

過去最多20人が死亡

また都は、感染が確認された60代から90代の男女20人が死亡したことを明らかにしました。

都内で1日に発表される死亡した人の数としては27日の18人を上回って過去最多となりました。

20人のうち7人は、病院内での集団感染だったということです。

このほか、90代の女性は、家族との話し合いなどの結果、入院調整はしなかったものの入所していた特別養護老人ホームで亡くなったということです。

これで「自宅療養中」に亡くなった人は都内で16人になりました。

また、これまでに死亡した人は合わせて847人になりました。

また、1月死亡した人は177人となり、月別では去年4月の181人に次いで2番目に多くなっています。

都の担当者は「施設内や病院内での感染が多く、基礎疾患を持っている方はリスクが高い。全体の新規陽性者の数を減らすと同時に、施設内や病院内での感染をどう防ぐかが重要だ」と話しています。

小池知事「死亡者出さないことが重要」

東京都の小池知事は過去最多となる20人の死亡が28日、発表されたことについて「死亡者を出さないというのは都としても重要だ。重症者の回復を願い、病床の確保もさらに進めていきたい」と述べました。

そして「基本だが、感染しない、させない、これを徹底してください」と述べ、感染防止対策をとるよう改めて呼びかけました。