国内の映画興行収入 コロナ禍で過去最低の1432億円

去年、国内で上映された映画の興行収入は、コロナ禍の影響で1432億円と、前の年の半分余りにとどまり過去最低となりました。

日本映画製作者連盟によりますと去年、国内で上映された映画の興行収入は合わせて1432億8500万円で、過去最高を記録した前の年のおよそ55%にとどまりました。

コロナ禍の影響で映画館の休業や作品公開の延期・中止が相次いだためで、記録のある平成12年以降、最も少なかった平成12年の1708億円を下回り、過去最低となりました。

また、入場者数も統計を取り始めた昭和30年以降、最も少なかった平成8年の1億1957万人を下回り、1億613万人にとどまりました。

一方、おととし12月以降に公開された映画を対象にした興行収入のランキングでは、歴代最多記録の更新を続けている劇場版「鬼滅の刃」無限列車編が1位になり、今月24日現在、365億円となっています。

興行収入が100億円を超えた作品はこの1本のみで、10億円を超えた作品は日本映画が「鬼滅の刃」を含め21本で40本だった前の年の半分ほどになり、外国映画は4本と、25本だった前の年のおよそ6分の1にとどまりました。

日本映画製作者連盟は「コロナ禍で大打撃を受けた。まだ感染拡大は続いているが、頑張っていきたい」としています。