コロナ禍の変化詠む「サラリーマン川柳コンクール」入選作発表

世相や働く人の本音をユーモアたっぷりに詠んだ「サラリーマン川柳コンクール」の入選作が発表され、コロナ禍による働き方や生活の変化を詠んだものなど100の作品が選ばれました。

ことしで34回目となる「サラリーマン川柳コンクール」は、大手生命保険会社の第一生命が作品を募集し、6万2542句の中から選ばれた100の作品が27日発表されました。
今回は、新型コロナウイルスの流行によって変化した働き方について詠んだ句が多く寄せられたということで

▽テレワークいつもと違う 父を知る(秋乃アキ)
▽激論もパジャマ姿の 下半身(王様の耳)
▽「行ってくる」ふすま一枚 テレワーク(今日も出勤)
▽テレワーク子供の参入 場が和み(ヨミ坊)
▽テレワーク気付いた会社の イスの良さ(首肩凝蔵)などが入選しています。
また、
▽週一の 通勤だけで 息切れる(けぇぇぇぇぇ)
▽久々に 家族が揃った 在宅で(もう100%出社おやじ)
▽出勤が運動だったと 気付く腹(からあげ大好き)など、在宅勤務にともなう変化について詠んだ句も選ばれています。
「密」や「ディスタンス」を取り入れた句も寄せられていて
▽抱き上げた孫が一言 密ですよ(白いカラス)
▽コロナ禍が程よく上司を ディスタンス(大舞剛人)
▽あの密を恋しがる日が くるなんて(めめりん)などが選ばれています。
マスクの着用など、日常生活の変化について詠んだ句では
▽アイメイク仕上げにマスク 時短術(コダクさん)
▽お父さんマスクも会話も よくずれる(さごじょう)
▽孫の顔初めて見るのは スマホ越し(デレデレじいちゃん)
▽置き配を不審物だと 騒ぐ祖母(うー婆いーつ)などが寄せられています。
サラリーマン川柳を担当した第一生命の垣見優佳さんは「ことしはリアルな現場の思いをよりストレートに表現した句が多かった。経験していないことが起きて誰もが戸惑っている中で、その戸惑いに対して共感できるものが集まったと感じています」と話していました。

サラリーマン川柳は、今回選ばれた作品の中からベスト10を決める投票が27日から行われ、ことし5月下旬に結果が発表されます。