和歌山 かつらぎ町の養豚場で伝染病“豚熱”確認 290頭処分へ

和歌山県かつらぎ町の養豚場で飼育しているブタが、ブタの伝染病のCSF=豚熱に感染していることが確認され、県はこの養豚場で飼育しているブタの処分などを進めることにしています。

和歌山県によりますと、今月24日、かつらぎ町の養豚場から「子ブタが衰弱している」と連絡があり、子ブタ合わせて6頭を国の検査機関で調べたところ、26日にいずれもブタの伝染病のCSF=豚熱への感染が確認されたということです。

これを受けて県は26日午前9時から対策本部の会議を開いて、飼育している290頭のブタの処分や施設の消毒などの対応を進めることにしています。

感染が確認された子ブタ6頭は今月8日にワクチンを接種していましたが、県は、子ブタの体内で抗体が安定する前に感染した可能性があるとみて調べることにしています。

一方、県内の養豚場ではすでにワクチンを接種しているとして、周辺の養豚場については出荷や移動の制限は行わないということです。

豚熱は、先月山形県と三重県の養豚場で感染が確認されていますが、県によりますと、和歌山県の養豚場で確認されたのは50年ぶりだということです。

農林水産省によりますと、豚熱はブタやイノシシの病気でヒトに感染することはなく、豚熱に感染した豚肉が市場に出回ることもないということです。

野上農林水産大臣「気を緩めず衛生管理徹底を」

これを受けて農林水産省は対策本部を開き、この中で野上大臣は、この農場では豚熱ワクチンの接種を行っており、国内では先月にも山形県と三重県のワクチン接種をした養豚場で豚熱の感染が確認されたと説明しました。

そのうえで「ワクチンを接種しても免疫を獲得できるのはブタの8割程度で、必ずしもすべてのブタに適切な時期に接種できるわけではない。ワクチン接種の有無にかかわらず決して気を緩めず衛生管理を徹底するようお願いしたい」と述べ、全国の養豚農家に対して野生動物の侵入防止や手の指や車両の消毒などの衛生管理、従業員への教育を徹底するよう改めて呼びかけました。