新型コロナ 都が自宅療養者や同居人向けハンドブックを作成

東京都は新型コロナウイルスの感染が確認されたあと、自宅で療養する人が急増していることを受け、自宅で過ごす期間中に、療養者や同居する人が気をつけるべきポイントをまとめたハンドブックを作成し、配付を始めました。

都が今月21日に公開したハンドブックの中では、自宅で療養する際に同居している人や周囲の人に、感染を広げないための8つのポイントが、イラストなどを使ってわかりやすくまとめられています。
この中では部屋を分ける、感染者の世話をする人はできるだけ限られた人にする、感染者と世話をする人はお互いにマスクをし、こまめに手を洗う、日中はできるだけ換気するといったポイントごとに、具体的な手順や注意点を示しています。

例えば、洗濯の注意点では、感染者のおう吐などで汚れた衣類やシーツは、80度の熱湯が入ったバケツに10分以上入れて、消毒してから通常の洗濯を行うことなどが紹介されています。

また、感染者の体を拭いたり、体液に触れる可能性があるときには、使い捨てのエプロンなどを使い、用意できない場合は大きめのごみ袋で代用してもよいことなどが記されています。

このハンドブックは、自宅療養する希望者に対し、都が無料で発送している食料品のセットの中に同封されているほか、都のホームページでも公開し、広く活用を呼びかけているということです。

ハンドブックの作成に関わった、国際医療福祉大学の松本哲哉教授は「自宅療養に必要なものは薬局などで簡単に手に入るものばかりです。感染していない人もハンドブックに目を通してもらい、どういう対応をすればいいか、少し考えておくだけでも、万が一の際に落ち着いて対応ができると思います」と話していました。